2018/1/6お話会＆ランチ会

２０１８年のモンテッソーリ＠ホームは記念すべき日のスタートになりました。

ちょうど１１２年前の１９０６年１月６日に世界で最初のモンテッソーリの「子どもの家」がイタリア・ローマではじまりました。モンテッソーリ教育にとって記念すべき日に２０１８年のスタートがきれたことを嬉しく思います。みなさま、今年もよろしくお願いいたします。

■「一人でできたよ！」

～精神的な自立について～

　モンテッソーリ教育の最大の目的は「自立」です。今回のモンテッソーリ＠ホームも３つの自立についてのお話でした。３つの自立とは、①身辺自立、②精神的自立、③知的自立のこと。その中から「精神的自立」について少し紹介したいと思います。

　幼い子どもはどうやったらお父さんやお母さんから離れ、安心して保育園に行ったりできるようになるのでしょうか。それは意外にも「完全な依存」から始まります。赤ちゃんは泣いたらいつも誰かが来てくれるという経験を通して「この世界はいいところだ。」と安心感を得ていきます。周りの環境もいつも同じところに同じものがある、ということでさらに安心感を抱きます。

　１，２歳くらいになると、例えば「お気に入りの本はどこ？」と身の周りのものの所在が分からないだけで不安になります。特に３歳以下の幼いお子さまのいる環境は家具や物の場所を頻繁に変えたりせず、いつも同じにするように心がけましょう。

　スーパーから帰ったときはいいチャンス！お手伝いを兼ねて、食材や日用品の所在を子どもに知らせる良い機会になります。物の所在が分かると一人でできることが格段に増えます。また、お手伝いの道具やお気に入りの遊び道具をトレイなどにワンセットにしておくのもおススメです。やりたいときに大人に頼らずいつでも取り出すことができるのがいいですね。

ぜひご家庭でもお試しください。このように「一人でできた！」という体験を積み重ねることで子どもは心も体も自立していくのですね。

■参加者からの声

お話会は学びが多く、その後のお食事会も有意義な時間となりました。その後、家でも容器に穴をあけてコインをいくつか用意してみたら、今も夢中で遊んでいます。子どもの観察がさらに楽しくなりました！
親は子どもの召使になることではなく、家庭で取り入れられること、子どもの自立をサポートする関わりや環境を家で早速取り入れていきたいと思います。